XM6i - クロスプラットフォーム X68000/X68030 エミュレータ

TAP-Win32 のインストールおよび設定方法

XM6i Windows 版ではイーサネットエミュレーションのホスト側に TAP-Win32 を使用しています。 ここでは TAP-Win32 のインストールおよび設定方法を説明します。 ただし書いてる本人が Windows の知識がないのでその辺はお察しくださいorz というか ggrks

1. TAP-Win32 デバイスのインストール

TAP-Win32 は OpenVPN に含まれているものを使用しますので、 まず、OpenVPN (2.1 以降) をダウンロードします。 公式サイト http://openvpn.net/ (英語) からでもいいですが、日本語情報サイト http://www.openvpn.jp/ からリンクをたどるほうが分かりやすいかも知れません。

ダウンロードしたインストーラを実行してインストールを開始します。 基本的に「次へ」を押していくだけで構いませんが、 XM6i だけで使用するのであればインストールするコンポーネントは 以下のように「TAP Virtual Ethernet Adapter」だけで構いません。

これでインストールは完了です。 TAP-Win32 のネットワークインタフェースが新しく作成されています。

2. TAP-Win32 インタフェースの名前を変更

XM6i ver 0.34 ではネットワークインタフェース名に日本語 (というか ASCII 以外の文字) が入っていると そのインタフェースを指定できないため、 先のインストールで作成されている TAP-Win32 ネットワークインタフェースの名前を変更します。

Windows7 なら、 「コントロールパネル > ネットワークと共有センター > アダプターの設定の変更」を開きます。 Windows Vista なら、 「コントロールパネル > ネットワークと共有センター > ネットワーク接続の管理」、 Windows XP なら「コントロールパネル > ネットワーク接続」 だと思います。画像は Windows7 のものです。

ネットワークインタフェースのうちデバイス名が 「TAP-Win32 Adapter V9」であるものを選択して、 右クリック → 「名前の変更」で名前を変更します。 元の名前はたぶん「ローカルエリア接続 n」だと思いますが、 これを日本語を含まない名前に変更します。 例えば「TAP01」など。

3. TAP-Win32 インタフェースの設定

TAP-Win32 は「ローカルエリア接続」の名前で分かる通り、 Windows ホストから見るとネットワークインタフェースを一つ増設したように見えます。 このネットワークインタフェースの先に XM6i が クロスケーブルで繋がるようなイメージです。 この TAP-Win32 インタフェース (Windows ホスト側) に IP アドレスを割り当てる必要がありますが、 通常使用している物理インタフェースや その他のネットワークインタフェースのアドレスやネットワーク空間と 衝突しないようなアドレスを選択する必要があります。 この辺りはネットワークの基礎知識が必要です。

IP アドレスの設定方法は通常のインタフェースのものと同様です。 「TAP01」を右クリックして「プロパティ」を開きます。


「インターネットプロトコルバージョン4(IPv4)」を選択してプロパティを開きます。 ここでは 192.168.2.1/24 を指定する例を示していますが、 各自の環境で適切なものに合わせてください。 DNS は設定不要だと思います。


以上で Windows ホスト側の設定は完了です。

4. XM6i の設定

続いて XM6i 側の Nereid 設定を行う必要があります。 付属の xm6i_readme.txt を参照してください。

補足. ブリッジについて

これだけでは、XM6i はホスト Windows としか通信することが出来ません。 ネットワークの知識があれば分かると思いますが、 Windows をルータとして動作させるかブリッジとして動作させる必要があります。 ブリッジのほうが簡単だと思います。 ブリッジ方法については適当に ggrks すれば出てきますので、 その辺を参考にしてください。orz