NetBSD お遊び日記 (2004年11月)。
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2004/11/03

[MI/NFS] クライアント PC にもいよいよ Wanderlust を インストールすることが出来たので (動作は遅いけど...)、 遅いサーバ PC は X を落として NFS サーバにでも 専念させてしまい、クライアント PC で生活することにしたが、 NFS が異様に遅い。CPU 負荷はどちらもまったくない、パケットは 時々飛んでいる程度、RPC error のカウントが時々上がる、 数値見ただけじゃ何が起きてるのか分からんけど、とにかく異様に遅い。 NFS したディレクトリで ls したり、シェルでコマンド名の補完かけただけで 5秒から10秒反応がなくなる。NFS サーバ上に置いてる mp3 を聞こうにも 5秒鳴って10秒止まる、みたいな感じ。

で、とりあえず片っ端から試してみてたら、lockd と statd が起動して なかったのが原因っぽい。 NFS サーバ側の rc.conf に

nfs_server=YES
lockd=YES		# ←追加
statd=YES		# ←追加
のように書くだけで、前みたく速くなった。 rpc.lockd と rpc.statd ってそういうことする人たちだったっけ? [続き(今日)]

[hpcsh/Jornada680] 会社で Jornada680 が出てきた。 そういや前いた人が時々ネットワークの導通試験代わりに使ってたな。 でも AC アダプタが引越しのどさくさで無くなったらしく起動できなかった。

DC 12V 2.3A というと結構大きな AC アダプタが必要でなかなか流用も 出来ず、オークションでしばらく Jornada680 用の AC アダプタを 探していたら、Jormini というサードパーティ製らしい小型アダプタが 出品されており、その写真には 12V 1200mA と書いてあるのが写ってた。

そうなると話は簡単で、早速 (広島ではお馴染みの) 松本無線に走って 12V 1200mA の AC アダプタと Jornada に合う AC プラグを買ってきて ハンダ付けして AC アダプタをでっちあげる。見事復活。 ボタン電池は切れてたみたいだけど、 メインバッテリはそんなにへたってないようだ。 さーて NetBSD/hpcsh でも入れてみようかしら。

[i386/mplayer] pkgsrc-2004Q3 の mplayer (が必要とするライブラリ か何か) の make が通らないために動画が一切見れなかった。 さすがに困るので Linux のバイナリをあたってみることにした。

まず 本家 あたりに置いてある RedHat 用の rpm をとってくる。 7.3/8/9/FC1/FC2 用がおいてあったけど なんとなく RedHat 7.3 用のをとってきてみた。意味はあまりない。 とりあえず取ってきたのを展開する。

% cd /tmp
% rpm2cpio mpalyer-1.0pre5-2.i386.rpm | cpio -idv
続いて、展開した中の mplayer (./usr/bin に展開されている) を Linux 用 ldd で調べる。
% /emul/linux/usr/bin/ldd usr/bin/mplayer
usr/bin/mplayer: /usr/lib/libpthread.so.0: no version information available (required by usr/bin/mplayer)
usr/bin/mplayer: /usr/lib/libpthread.so.0: no version information available (required by usr/bin/mplayer)
usr/bin/mplayer: /usr/lib/libpthread.so.0: no version information available (required by usr/bin/mplayer)
        libvorbis.so.0 => not found
        libogg.so.0 => not found
        libmp3lame.so.0 => not found
        libpng.so.2 => /usr/lib/libpng.so.2 (0x48599000)
        libz.so.1 => /lib/libz.so.1 (0x485cb000)
        libjpeg.so.62 => /usr/lib/libjpeg.so.62 (0x485da000)
        libfreetype.so.6 => /usr/lib/libfreetype.so.6 (0x485fa000)
        libtermcap.so.2 => /usr/i486-linux-libc5/lib/libtermcap.so.2 (0x48634000)
        libnsl.so.1 => /lib/libnsl.so.1 (0x48638000)
        libXext.so.6 => /usr/X11R6/lib/libXext.so.6 (0x4864e000)
        libX11.so.6 => /usr/X11R6/lib/libX11.so.6 (0x4865c000)
        libSDL-1.2.so.0 => not found
        libpthread.so.0 => /usr/lib/libpthread.so.0 (0x487b2000)
        libdl.so.2 => /lib/libdl.so.2 (0x487c4000)
        libm.so.6 => /lib/libm.so.6 (0x487c9000)
        libc.so.6 => /lib/libc.so.6 (0x487eb000)
        /lib/ld-linux.so.2 => /lib/ld-linux.so.2 (0x484c1000)
libpthread でなんか怒られている。 あと libvorbis、libogg、libmp3lame、libSDL-1.2 がないと言われている。 これらないって言われた4つは この辺 (Fedora の RedHat 7.3 サポートページ?) から拾ってこれる。 さっきの mplayer 本家ページから辿ったと思うけどどっから辿ったかは 覚えてない。 pkgsrc で入れたライブラリと混ざらなくするため、これらは /usr/local/lib (/emul/linux/usr/local/lib) に入れることにする。
% ls -l /emul/linux/usr/local/lib/
total 2328
lrwxr-xr-x  1 root  wheel       19 Nov  3 16:51 libSDL-1.2.so.0@ -> libSDL-1.2.so.0.0.3
-rwxr-xr-x  1 root  wheel  1272829 Nov  3 16:51 libSDL-1.2.so.0.0.3*
lrwxr-xr-x  1 root  wheel       19 Nov  3 16:54 libmp3lame.so.0@ -> libmp3lame.so.0.0.0
-rwxr-xr-x  1 root  wheel   306972 Nov  3 16:53 libmp3lame.so.0.0.0*
lrwxr-xr-x  1 root  wheel       15 Nov  3 16:43 libogg.so.0@ -> libogg.so.0.3.0
-rwxr-xr-x  1 root  wheel    17334 Nov  3 16:43 libogg.so.0.3.0*
lrwxr-xr-x  1 root  wheel       18 Nov  3 16:03 libvorbis.so.0@ -> libvorbis.so.0.1.0
-rwxr-xr-x  1 root  wheel   136737 Nov  3 16:03 libvorbis.so.0.1.0*
lrwxr-xr-x  1 root  wheel       21 Nov  3 16:03 libvorbisenc.so.0@ -> libvorbisenc.so.0.1.0
-rwxr-xr-x  1 root  wheel   557630 Nov  3 16:03 libvorbisenc.so.0.1.0*
lrwxr-xr-x  1 root  wheel       22 Nov  3 16:03 libvorbisfile.so.0@ -> libvorbisfile.so.0.2.0
-rwxr-xr-x  1 root  wheel    47284 Nov  3 16:03 libvorbisfile.so.0.2.0*
libpthread はよく分からんけど、/usr/lib (/emul/linux/usr/lib) から /lib/pthread.so.0 に向けてシンボリックリンク張ったら直ったっぽい?。
# cd /emul/linux/usr/lib
# ln -s ../../lib/libpthread.so.0
で、こんな感じ。
% /emul/linux/usr/bin/ldd usr/bin/mplayer
        libvorbis.so.0 => /usr/local/lib/libvorbis.so.0 (0x484e1000)
        libogg.so.0 => /usr/local/lib/libogg.so.0 (0x48500000)
        libmp3lame.so.0 => /usr/local/lib/libmp3lame.so.0 (0x48504000)
        libpng.so.2 => /usr/lib/libpng.so.2 (0x48599000)
        libz.so.1 => /lib/libz.so.1 (0x485cb000)
        libjpeg.so.62 => /usr/lib/libjpeg.so.62 (0x485da000)
        libfreetype.so.6 => /usr/lib/libfreetype.so.6 (0x485fa000)
        libtermcap.so.2 => /usr/i486-linux-libc5/lib/libtermcap.so.2 (0x48634000)
        libnsl.so.1 => /lib/libnsl.so.1 (0x48638000)
        libXext.so.6 => /usr/X11R6/lib/libXext.so.6 (0x4864e000)
        libX11.so.6 => /usr/X11R6/lib/libX11.so.6 (0x4865c000)
        libSDL-1.2.so.0 => /usr/local/lib/libSDL-1.2.so.0 (0x4873f000)
        libpthread.so.0 => /usr/lib/libpthread.so.0 (0x487b2000)
        libdl.so.2 => /lib/libdl.so.2 (0x487c8000)
        libm.so.6 => /lib/libm.so.6 (0x487cd000)
        libc.so.6 => /lib/libc.so.6 (0x487ef000)
        /lib/ld-linux.so.2 => /lib/ld-linux.so.2 (0x484c1000)
見事 mplayer 起動。絵も音も問題なし。Linux エミュレーションマンセー。

[i386/mplayer] 最初は libfreetype もないって怒られてて これは pkgsrc/emulator/suse_freetype ってのがあったのでそっちを 入れてたんだけど、どうも実行時にワーニングみたいのがずらずら出るんで suse_freetype を外して、RedHat 用の freetype の RPM を取ってきて 入れ直した。 これでテロップみたいなのも表示されるようになった。

海外じゃ SuSE のほうがメジャーなんかねえ。日本じゃ RedHat の方が メジャーな気がするんで全部 RedHat 系のライブラリでええんじゃねえの? って気がせんでもないが。

[MI/NFS] [元ネタ(今日)] というわけでもないな...(当り前か)。 単にマウントし直した直後だから速かったんだろうか。 また激遅になってきたので、今度は TCP にして再試中。 前もやって変化なかったんだけどね。


2004/11/06

[MI/NFS] 少しはマシになったかな。 まだ、特に vi で :w した瞬間に5秒くらい固まることがあるけど。


2004/11/13

[MI/NFS] あー、これ (kern/18782) だな。

[MI/usb] 会社のノート PC (メモリ 64MB) に入れてる NetBSD (2.0_RC?) で USB カードリーダが使えたのに、 firefox とかいろんなアプリを盛大に動かした後で USB カードリーダを さすと、umass0: no buffer memory とか言われてしまう。 会社だとこれまでは大抵の場合、代替手段 (さっさと再起動するか、 PCカードアダプタを使うとか) があったからあまり気にしなかった。 ところがおうちで、メール取り込み中に miniSD を読んでみようと 思って USB カードリーダをさしたら no buffer memory て言われた。 ググってみたら、ちょうど最近 fvdl さん (だったかな?) がこれを解決するパッチを作ったところだったらしい。 早速パッチを当ててみる。 そういえば 2.0 以降の -current カーネルを (生活用に) コンパイルするのはこれが初めてだな。

[MI/Wanderlust] しかし、メール取り込み中なので PC を再起動できず。 ただでさえ遅い Wanderlust に加え、問題ありありの 1.6.2 サーバへの NFS なので、いつまでたってもメールの取り込みが終わらない。 仕方なしに inbox を ls してみると タイムスタンプが1通ごとに60秒から65秒ずつ違っている。 1通取り込むたびに60秒ウェイトがかかる場合があるらしい。 これじゃ 900通取り込むのに丸1日かかるよ。orz

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-rw-r--r--  1 isaki  users    3702 Nov 13 23:29:45 2004 377
あほらしいので途中で xemacs ごとぶち切る。 RETR と DELE が分かれてるってすばらしい。(ぉ


2004/11/14

[MI/usb] パッチ入りカーネルで起動したら、firefox やら xemacs やらを起動。 究め付けに gimp でデジカメ最高画質の画像を90度回転とかして遊んで xosview のメモリバーが目一杯青くなったところで、おもむろに USB カードリーダをさしてみる。お、認識した。マンセー。

[MI/sylpheed] メールのほうは sylpheed で取り込んでみる。 おー速いぞ。900通なんざステータスバーがぐんぐん延びていくのを 眺めてる間に取り込み終わった。やっぱりメールはこうでないとね。 でも POPFile との連携機能があるのかないのか分からないので、 メインスプールは POPFile + Wanderlust、サブのスプールは sylpheed で 読むことにしよう。 [続き(11/28)]


2004/11/19

[i386/wm] 会社で使ってた PC を新調してもらった。 マザーボードはなんとなく Gigabyte の GA-8IPE1000Pro2 にしてみた。 オンボードで Intel PRO/1000 CT (82547EI?) が載っていて *BSD がこれをサポートしてるかが不安だった。 これまで使っていた FreeBSD 5.2.1 の HDD をつないでみると em0 として認識はするものの通信しようとするとエラーが出て まったく使えなかった。 NetBSD (2.0_RC3) を入れてみたところ、何の問題もなく使えた。 さすが NetBSD。


2004/11/26

[MI/ja-tgif] 会社の PC を FreeBSD から NetBSD に インストールし直したところ、NetBSD の pkgsrc には ja-tgif が ないことに気づいた。これでは仕事にならない。 FreeBSD エミュレーションとか試してみたがちょっと簡単に出来そうには なかったので、 FreeBSD の ports/graphics/tgif-nls と ports/japanese/tgif を見ながら pkgsrc を書いてみた。 この辺 に置いときます。 ports/pkgsrc マンセー。


2004/11/28

[MI/sylpheed] [元ネタ(11/14)] 違うな...。やっぱり NFS 上で build.sh 走らせながらだと 1分に1通しか取り込めないな...。 /home にしてる 80GB のディスクもだいぶん埋まってきたことだし いい機会だと思ってサーバマシンを新調して 2.0_RC に入れ直そう...。 1.6.x の NFS だめだめぽ。

[MI/sockaddr_snprintf(3)] メール消化中。 11/20 頃、sockaddr_snprintf(3) が追加されたらしい。 IPv6 のアドレスつーかスコープあたりでまだ多少もめてるみたいだけど。 ネットワークアプリを書いてると必ずこの手のライブラリ関数を 自前で作る羽目になるので、こういうのがあると嬉しいかも。 うちの NetBSD 以外のところで書いてるアプリにもこいつ持ってこよう かしら。

[etc] 昔から、静音だの冷却だのには興味はなかったのだが、 さすがに部屋の中にある 24時間稼働しているサーバの動作音がうるさく 感じてきた。あとこの PC、ただの Celeron/466 クラスなのに たまに蓋を開けると「マジ?」と思うくらい熱気がこもっている。 てことで、静音化と冷却対策とやらを少しやってみた。 まず静音化については、HDD の振動音のような低い音が気になっていたので パーツ屋で HDD のサイドに張り付ける防振用ゴムを取り付けてみる。 これだけで割と簡単に振動音は減ったような気がする。感覚的な問題だけど。 熱については電源ユニットが熱いというが分かった。 貰い物の筐体なので電源も古いからかしら、と思って別の 同クラスの電源に取り換えてみる。効果はまだ分からない。 これで聞こえるのは CPU ファンか電源ファンの音だけになったようだ。 夜中でも結構静か。 ただシステム用の HDD がこれまた貰い物のままの古いやつなので アクセス音が異常にうるさい。夜中3時にうとうとしてたら、 3時15分から cron で動く daily script で目が覚めたことがある。 自分が夜型人間なのとこいつは自分の部屋にいるサーバなので daily は夜中ではなく朝に変更してみる。 朝8時15分。これなら朝、家を出る時のタイマー代わりになるかしら。


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